逆に高所恐怖症の方が鳶職に向いている理由【克服する方法も紹介】
高所恐怖症でも鳶職は出来ますか?どうやって克服するにはどうしたらいいでしょうか?教えてください。
こんな質問をいただきました。
ということで回答します。鳶職にはこんな格言があります。
格言:怖い時は落ちない。慣れてきた頃に落ちる。
(うそです、ほんとにあるのかは知りません。いま作りました)

ボクは鳶職を17歳から経験しており、鳶経験は10年で現場系の経験は20年。鳶職時代は地上30メートルで鉄骨の梁をバンバンおさめていたけど最近は足場の2段目でも怖いです。

鳶職をやるにあたってはぶっちゃけ、高所恐怖症なんて関係ないです。

むしろ鳶職に向いているでしょう。

2分ほどでサクッといきます。高所恐怖症だけど鳶職が出来るのかなと思っている人は参考にしてください。

逆に高所恐怖症の人が鳶職に向いている理由

 

鳶業界で有名な言葉
怖い時は落ちない。慣れてきた頃に落ちる。

怖さがないと慎重さを欠いて怪我をしたり、最悪は死亡したりするからです。

 

怖さがないと鳶職はつとまらない

 

繰り返しになりますが、怖さがないと鳶職は危険。怪我をする確率が増しますよね。

具体的にいえば墜落したり怪我をさせたりです。

 

怖いもの知らずほど、万が一の備えがないのでちょっとのミスが命取り。

安全帯もしないしネットもない、「自分高いとこ平気っす」という人ほど落ちますよ。落ちたら死ぬか一生車椅子生活です。

ちなみに怖いもの知らずの鳶の先輩は落ちて、脚を悪くして不自由そうでしたよ。

 

逆に高いところが怖い高所恐怖症の人は、慎重に行動するので墜落の危険がないです。

 

「怖い時は落ちない。慣れてきた頃に落ちる」

肝に命じておきましょう。

そもそも高いところが大好きって人もいない

 

高いところが好きな人っているんですかね。

ほとんどの人が高いところは怖いし、いってしまえば9割が高所恐怖症なのではないでしょうか。

東京タワーの透明のガラスに立つのが気持ちいいって思える人、いますかね。

 

ということでほぼ全人類が高所恐怖症です。危険を察知して慎重に作業できる高所恐怖症者は鳶職に向いていると言えるでしょう。

 

鳶職のバイトをしにきた友人のはなし

 

高校を卒業して鳶職のバイトにきた友人。

足場作業だったので、「ついてきて」とつかつか登っていくと、友人は足場の2段目で手すりにつかまったまま「もう無理」といいました。

いやいや、シートもはってるし大丈夫だろうと思いましたが笑。

そこで出た言葉「高所恐怖症だから無理」。

いやお前何しにきたんだよ、鳶職の仕事なめてんのか?と言いたくなりました笑

 

とはいえ、仕事は仕事。やらなきゃ終わりませんし、怖いからと下にいてもやることはありません。

結果、8時から仕事を開始して10時には足場の6段目までは登れるようになりましたとさ。めでたし、めでたし。

 

ほんとに高所は怖くないの?と疑う鳶職の行動【体験談】

 

とはいえほんとに怖くないのと思う鳶さんもいたのでちょっと思いつく限りであげます。

 

  • 鉄骨の上を走る
  • 空中で鉄骨に飛び移る
  • クレーンのフックで降りてくる

 

鉄骨の上を走る

 

まだネットを張っていない梁、しかも梁幅は足の幅くらい。その梁を走る鳶職をみた時はほんとにビビりました。

その鳶曰く、「走った方が安全に渡れる」らしいです。

走った方が安定するはなし

 

ボクもやってみましたが、確かに揺れて不安定の梁をおそるおそるバランスを取りながら渡るよりも堂々と素早く歩いた方が安定します。

自転車も同じですよね。スピードを出した方が安定します。

とはいえ親綱も張っていない梁を走るのはそれこそ危険なので注意しましょう。

空中で鉄骨に飛び移る

 

昔の鳶さんはよく鉄骨から鉄骨に飛びうつっていました。

地上数十メートルで1メートルならまだしも2メートルの飛びうつりはさすがにためらいますよ。

今の時代でそんな危険行動を目撃された日には現場の出禁どころか、会社存続の危機にひんするほど重大事件ですね。

 

とはいえ昔はそんな時代でして、よく怖くないよな。と若かりし鳶職のボクは思うのであった。

 

クレーンのフックで降りてくる

 

ボクが12トンのクレーンで街場の鉄骨現場に行った時のはなし。

街場の鉄骨現場って法律なんてあってないようなモノなんですよね。

昇降階段もないので、よじのぼったら自力で降りるしかない。ということでクレーンのフックに乗って降りるのでした。

もちろんくクレーンの運転者として法律違反です。

無線をつけて合図をしていたのですが、見えなかったので仕方ないです。時効ということでお願いします。

鳶職として高所恐怖症を克服する具体的な方法

 

高所恐怖症を克服するには下記の方法です。

  1. 慣れる
  2. 割り切る
  3. 方法を見つける

詳しく解説していきます。

 

方法その1:慣れる

 

慣れますよ、割と。

最初はブルっていた友人も仕事開始から2時間で慣れました。とはいえ、さすがに足場の7段目で手すりがない足場では900幅とはいえ30メートルを歩けなかったです。

でも高所恐怖症だからといって高所に上がれないというのは克服。ということで慣れますよ。

 

方法その2:割り切る

 

仕事は仕事と割り切りましょう。

高所は怖いですが、仕事だと思えばやるしかありませんよね。大丈夫です、高所恐怖症の人ほど慎重なので

  • 安全帯はしたか
  • ひっかかかるところはないか
  • 躓くようなものはないか

など危険要素を次々と予測します。

 

高所恐怖症だからといっても仕事だと割り切ると鳶職を安全にこなせますよ。

 

方法その3:落ちない方法を見つける

 

高所恐怖症の人は落ちる心配があるから怖い。ということで落ちない方法を極めましょう。

たとえばがっちりと安全帯をするのも落ちない方法の一つです。

もし落ちてもネットがあるなど二重の安全対策をしておくのもよさそう。

慣れてきた頃が一番危険なので、落ちない方法を見つけ高所恐怖症を克服しましょう。

というか慣れますよ。

 

下回りからやる

 

どうしても無理なら、下回り作業からどうでしょう。

下回り作業とは、上で使う材料や鉄骨を段取りする作業です。

下回りも立派な鳶仕事でして、高所作業だけが鳶職の花形ではないですよ。

下回りは鳶職経験が浅い人ほど難易度が上がりますしきついです。

親方に叱られながら下回りをマスターすれば、多分いつの間にか高所恐怖症は克服しているはず。

下回りを極める頃には忙しすぎて高所恐怖症なんて克服していますよ。

高所恐怖症でも鳶職は可能:稼ごう

 

ということで今回は高所恐怖症の人ほど鳶職に向いているということをお伝えしました。

高所恐怖症の人ほど鳶職に向いている理由は、慎重になるからです。

 

格言:怖い時は落ちない。慣れてきた頃に落ちる。

を肝に銘じて鳶職をやっていきましょう。

 

高所恐怖症はひたすら慣れるしかないですし、ほぼ全人類が高い場所は怖いはずです。

高所恐怖症だけど鳶職なんてつとまるかなと思っている人は仕事だと割り切るしかないようですよ。

割と給料もいいので頑張っていきましょう。

鳶職は中卒でも経験を重ねるごとに年収も増えて稼げる職業。学歴なんて関係ありませんよ。

鳶職は中卒で給料いくらという概念がない【2021年最新年収公開】

 

ということで今回は以上です。

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